月別アーカイブ: 7月 2013

実用書道

今年度の生涯学習講習会では、新たに「実用書道」の講座が加わりました。

のし袋や受付の芳名帳に自分の住所や名前を書くなどの、日常の様々な場面で必要とされる「筆を持って字を書く」ことに、臆することなく、筆文字の美しさを楽しんで身につけていただきたくことを目指して、従来からの生涯学習講習会「書道」の講師である伊奈葉佐千子先生にご指導いただいています。

この日は講習の2回目。

皆さんのし袋を用意され、自分の名前を書くことが練習の中心。のし袋のしきたりについても教えていただきました。

「先生にお手本を書いていただいて、それに倣って練習した字と、最初にお手本なしで書いた字とこんなに違うわ。上手に書けるようになって嬉しいわ」と受講生は喜んでいらっしゃいます。

一人ずつ丁寧に見てくださって、お直しをしてくださるので上達も早いのでしょう。

 

 

 

 

 

皆さんとても熱心にお稽古をしていらっしゃるので、回を重ねるごとにメキメキと腕を上げられることでしょう。

日本文化の良さを感じる講座です。

 

 

 

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大妻同窓会埼玉の総会・講演会

梅雨明けの猛暑となった7月7日(日)、同窓会埼玉の総会が開催されました。

議事はスムーズに進み、埼玉県行田市の蓮の大使である人形造形作家の小暮照子さんによる講演会「蓮の音を聞く」に移りました。

埼玉の市原玲子代表が「天女のよう」とたとえた通り、講師の小暮さんのたおやかな物腰、話し方には、会場の皆さんが魅了されました。

行田市の天然記念物に指定されている「行田蓮」(古代蓮)は1400年~3000年前の蓮であるといわれており、公共施設の建設工事の際に、偶然出土した種子が自然発芽して甦り、一斉に開花した極めて珍しいこととして、行田市のシンボルになっています。

小暮さんは、彫塑、日本画を学びながら桐塑、胡粉の指導を受けられ、人形作家として日展に入賞されています。

蓮のスケッチをすることから蓮に魅せられ、風が吹くと揺れる蓮の姿が人間に見えるという思いから、蓮をモチーフにして人体を製作されるようになったそうです。

蓮の花には観音様がいらっしゃるのだから、蓮の花に失礼があってはならない、失礼がないように元気でなければならない、周りの人や環境に逆らいながら生きてはならない、そのような考え方が「蓮の心」であると、おっしゃいます。

人は、その人のドラマを一生作り続けていくことになり、その人の願い次第でいくらでもそれを膨らませ、幸せに向けていくことができる、出会えたご縁を大切にして、大事なものほどみんなで分け合って豊かに過ごしていきたいと、心に沁み入るお話はとても印象に残りました。

蓮の花の命は4日間、午前7:07の蓮が一番きれいとのお話です。

行田市には「古代蓮の里」がありますので、早起きをして出向いて「蓮の心」にふれることができるといいなと思う、心に残るご講演でした。

 

 

 

 

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古刹めぐり(大妻同窓会宮城)

東日本大震災から2年が経ち、傷心をいやすにはまだまだ時(とき)が必要です。

 大妻同窓会宮城では「あきらめないこと。どんな状況下でも自分の出来ることを探すこと。乗り越えられないことも確かにあるが、自分ひとりではない。人の輪を信じること」と『公立志津川病院 若き内科医の3.11』の著者である菅野武先生のことばを引用し、同窓生に大妻の絆を!と呼びかけ、同窓会活動をなさっています。

6月30日には、輪王寺と仙台市の北山一体の点在する伊達家ゆかりの5刹を巡る市内散策会が開催されました。

伊達政宗公夫人の愛姫と三男竹松丸のお墓のある「輪王寺」では、三重の塔の見える庭園に菖蒲が咲き、日本画の中に飛び込んだようでした。

回遊式の池では、鯉が間近に見え、栄養満点の鯉が水面から跳ねポチャリと大きな音をたて、「○○さんが池に落ちちゃったかと思ったわ・・・」と笑い声が響きました。

 

 

別名あじさい寺といわれる「資福寺」では、あじさいの咲く時期だけ呈茶があり一息。

 

 

 

 

 

 

 

 

  「東昌寺」では、樹齢500年を超える天然記念物『マルミガヤ』という大きなカヤの木があり、通常のカヤの実は楕円形ですが、この木は丸い実をつけるのが特徴で、そのためにマルミガヤと呼ばれるとか・・。

 

 

朝まで降った雨で木々や苔の緑が鮮やかでした。新鮮な空気を吸い、楽しく笑いながらの散策を楽しみました。

 

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橋本郁子先生の思い出を語る会

大妻中学高等学校で長く音楽の教鞭をとられていた橋本郁子先生が今年5月4日ご逝去されました。享年86歳。

連休のさなかであり、お住まいの鎌倉の混雑を考え、ご葬儀はご家族だけで執り行われました。その訃報を伝え聞いた先生を慕う多くの教え子たちが、郁子先生を偲び思い出を語る会を計画し、6月30日(日)に大妻コタカ記念会館でその会が開かれました。

 

昭和56年度大妻高校卒業の三村(旧姓上村)麻子さんを中心に同学年の世話人の方々が、橋本純夫先生と打ち合わせを重ね、準備を進められました。

当日は他の学年の方もお手伝いくださり、すべての準備を見事に進められ、大妻の卒業生の力に感嘆しました。

会場(3階)には華やかな郁子先生にふさわしい向日葵とアンセリウムで飾られた祭壇が設けられ、出席者の献花から始まり、担任をもたれた学年の代表の方から思い出が語られました。皆さんの口から出た共通のキーワードは「おおらか」そして「優しさ」。

  

 会場の3階には入りきれないほどたくさんの方がおいでになり、入れなかった方は、2階に置かれた郁子先生が担任された学年の卒業アルバムやご夫妻で訪れたヨーロッパの街のたくさんの写真、そしてその旅行の都度、旅の思い出を綴った純夫先生のノートに見入っていらっしゃいました。(数々の写真の中央にある色紙は、建長寺のご住職の筆にるものです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 セレニーの終わった後は、純夫先生を囲んで話の輪ができ、またこの日に久しぶりに会ったお友達や、クラブの繋がりでの友人同士など、さながら同窓会の模様で、郁子先生が結び付けてくださったものと誰もが嬉しい気持ちになったことでしょう。

また、大妻中学高等学校の近山教頭先生、徳増先生のお世話によって、校舎の見学もさせていただきました。新しい校舎になって初めてご覧になる方も大勢で、戻ってきてから「きれいですね」という声をたくさん聞きました。

先生とお別れすることはとても寂しいことですが、卒業生皆の心にはいつまでも郁子先生とともに過ごした学生時代の思い出が残り続けることでしょう。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

そして、この会を開いてくださった皆さん、ありがとうございました。                                       (2013.7.3 井上記)

 

 

 

 

 

 

 

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