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月別アーカイブ: 12月 2013
福田りお展~羊毛菓子の小箱~
大妻コタカ記念会の生涯学習講習会で、今年度から開講している羊毛フエルトの講師である福田りおさんの作品展が、12月14日(土)から25日(水)まで、渋谷のBunkamura Box Gallery(1階メインロビーフロア)で開催されます。入場無料ですので皆さんでお出かけください。
また、期間中ワークショップも開かれます。クリスマスを控えたこの時期、自分で作った可愛いスイーツでお部屋を飾るのも楽しいですね。こちらは事前予約が必要です。(参加費各回6,300円 15日のみ10,500円) 予約は03-3477-9174(福田りお展ワークショップ予約申し込みとお伝えてください)
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大妻コタカ先生 44年祭
12月3日(火)大妻コタカ先生の44年祭が、今年から新しい場所となった大妻学院本館11階で執り行われました。
祭壇の左右にはコタカ先生写真が掲げられ、優しい笑顔にとても心なごむ思いがしました。
年祭は靖国神社の神官により、修祓、献饌、祝詞奏上と進み、参列者全員による玉串奉奠をした後、撤饌と滞りなく終了。最後に神官の方から、「新しい場所に移って、コタカ先生は学生の学業に励む姿や大妻学院の発展を見守っておられるでしょう」というご挨拶がありました。
その後、バスで大妻家の墓所がある多磨霊園に向かい、仲良く並ぶコタカ先生、良馬先生のお墓にお参りをしました。
この日は雲ひとつない晴天で、園内の木々は色づき、素晴らしい景色を見せてくれました。
年祭の会場となった本館は、今年の3月に竣工しました。
写真は11階から靖国神社方向を写したものです。
近年、周辺には高い建物が多くなり、コタカ先生のいらしたころの景色とは様変わりしています。
昭和11年〈1936年)に鉄筋の校舎が竣工した時のコタカ先生の言葉をご紹介します。
「地階ともに6階建堅牢でしかも明朗なこの校舎で、生徒たちは嬉々として勉強にいそしんでおります。その様子を見ますごとに本当に言い知れない感慨が私の脳裏に浮かびます。(以下略)」
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文化講演会「江戸文化の仕掛け人~蔦屋重三郎~」
大妻コタカ記念会第2回文化講演会を11月30日(土)午後2時から、大妻コタカ記念会館で開催しました。
今年の講演会は“江戸”をテーマとしており、今回は江戸文化の仕掛け人である蔦屋重三郎についてを、大妻女子大学文学部日本文学科の教授である石川了先生にお話しいただきました。
先生は近世中・後期の江戸戯作を中心に研究しておられ、現在は知と戯の文芸である江戸狂歌と、その作者及び江戸狂歌壇の動向に夢中になっていらっしゃるそうです。また、十六斎弥種(とろくさいやだね)という別号・俳号をおもちになるという粋な先生でいらっしゃいます。
講演の主題である蔦屋重三郎(略して蔦重という)について、資料をご用意いただき、それに沿って話が進められました。
徳川時代の中ごろに生まれた蔦重は、幼いころに実母と離別し、喜多川家の養子となり、若干17歳にして狂詩文集を刊行して一躍著名人になります。その後の蔦重の活動を、出版者としての活動・文化人としての活動・それに関連する事項の側面から解説されました。
従来のものより安価でコンパクトな蔦重版吉原細見の出版や多色摺遊女画集の出版、錦絵の版行・流通にも関与して名声を高め、27歳頃には吉原の大門口より八軒目に独立した店舗を構えるほどになっていきます。
また、狂歌師や戯作者、また学者としても人気を博したマルチな文化人である大田南畝(大田蜀山人)との親密な交際によって、狂歌・狂文の書物も多数出版し、自らも狂名を蔦唐丸(つたのからまる)と称して、狂歌壇に参画します。天明年間刊行の主な狂歌関係書は蔦重がそのすべてを刊行するまでになったことから、蔦重の出版者としての力がいかに大きかったかを知ることができます。
さらに、絵師北川豊章を歌麿と改号させて、自店版黄表紙に登用したり、絵の主力商品を豪華な絵本から芝居画・相撲画・美人画の浮世絵出版にシフトさせ、葛飾北斎による役者絵を刊行をし、後には北斎から斬新なデフォルメされた役者絵を描く東洲斎写楽を重用するなど、浮世絵の世界でも大活躍をみせます。
他にも十返舎一九が蔦重の世話になったことや、蔦重が伊勢松坂の本居宣長を訪問したことなども話され、47歳で病没するまでを実に詳しく、またわかりやすく楽しくお話しくださいました。
1時間半があっという間で、もっともっとお話を聞いていたいという思いは私だけではなかったことでしょう。
この講演会には石川ゼミの卒業生もたくさん参加され、終わってからは先生と懐かしく談笑する光景が見られました。
次回の文化講演会は3月8日(土)午後2時より、大妻女子大学本館11階 会議室において、 <三番町界隈の今と昔>をテーマに、大妻周辺の地理、歴史についてを、大妻中高教諭寺尾隆雄先生にお話しいただきます。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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