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月別アーカイブ: 1月 2013
記念会メールマガジンの発行
このたび大妻コタカ記念会では、メールマガジン(略してメルマガ)を発行し、今までに大妻コタカ記念会へメールアドレスをご提供いただいたことのある方、またはメルマガ登録をされた方へ配信することを始めました。(第1号 1/31発行)
記念会では、生涯学習講習会、文化講演会等、様々な活動をしておりますが、その様子や今後開催される行事や講演会等のお知らせを、このメルマガを利用して、たくさんの方に直接お伝えしていきたいと思っています。
メルマガ登録が未だの方は、すぐに
記念会ホームページ http://www.otsuma-kotaka.or.jp から登録をなさってください。
新しい年も早くも2月。1日からは大妻女子大学、大妻中学校、大妻多摩中学校では入学試験が始まり、新年度への準備が着々と進んでいきます。
大妻コタカ先生は常々、学生・生徒に向けて「みなさんは私の後継者」とおっしゃったそうです。
春爛漫の4月、コタカ先生の志を継ぐにふさわしい新入生に出会えるのが楽しみです。
(2013年1月31日)
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大妻コタカ先生のお話から
1月も半ばを過ぎましたが、年の初めには”今年はこんな一年に…”と、願いを込められたことと思います。
昭和28年(1953年)1月、大妻コタカ先生はラジオ東京(現在のTBSラジオ)で次のようなお話をされています。毎日を送るうえで、参考になるものと思いご紹介します。
「私は生まれながら容貌の上では美人の上に大きく『不』の一字を載せなければなりませんが、精神美ならば心の持ちようで『我こそは日本一に』と大変な意気込みでおります。
私はいつでも和やかに平らな気持ちで、できるだけ善意に解釈して、すべてに感謝の気持ちを持ちたいと思っておりますが、この日ごろの祈りを今年も続けて、毎日を楽しみながら過ごしたいと願っているのでございます。
私は年をとるに従って、こんなことは小さなことだ、つまらないことだと馬鹿にしないで、小さいことが本当は大変大きなことだとしみじみと感ぜられるようになってまいりました。
また、毎日のいろいろの問題や苦難を見つめて、何とか明るいほうに解決の道を見出すことができますのは、感謝の気持ちが働いているためだと存じます。
何気なく鏡に映る自分の顔を見て、優しい目が映りますと「ああ、今日も美人になれた」と一人喜ぶのです。
家庭や職場で、難しい問題の起こることもありましょうが、困ったことにも苦しいことにも、お互いが愛を持って当たれば、和やかな話し合いのうちに円満に事を処理して、明るい感謝の生活ができるのではないかと思います。
感謝とか、有難いとかいうことは決して強制的ではなくて、ごくありのままの感情から流れ出る気持ちだと思います。
私どもは毎日の生活にいかに多くの恵みを受けているかと考えますと、どんな小さなものにも、つまらないことにも精一杯の愛情をもって生きようと思います。
私は若い時には、物事を悪く思ったり、不平やいろいろの悩みや苦しみがございましたが、今は感謝の日々によって穏やかな心の豊かさが持てるようになり、人様の愛情を素直に受けさせていただける気がします。」
読み進めてくると、自然に優しい気持ちになってきますが、皆様はいかがでしょうか。
この年は学校創立45周年を迎える年で、新しい校歌や制服を制定した節目の年でした。
当時コタカ先生は68歳。前年には長くつらかった公職追放が解除となり、理事長として学校運営に復帰されています。
戦争による苛酷な生活や公職追放という日々を潜り抜けて、やっと落ち着いた生活を取り戻せたコタカ先生の言葉には、とても重みがあり、素直に共感できるものです。
コタカ先生に倣い、私たちも日々心に留め、心の豊かさを保ち続けていけるようにと願っています。
(2013年1月17日記)
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新年のご挨拶
新しい年を迎え、皆様にとりまして佳き一年でありますように祈りあげます。
年末年始、日本海側は大雪に見舞われ、お正月を祝うのもままならない地域もあったかと思います。幸い関東は穏やかな天気に恵まれ、澄んだ青空にこの一年の平穏を願いました。
今年の干支は癸巳(みずのとみ)。1月4日の朝日新聞の天声人語で、『巳年は吠える虎、跳ねる兎、天翔る竜、と続いたのに比べると、地を這う蛇はいささか地味だ』と書かれていますが、「巳」という字には、蛇が冬眠から覚めて地上にはい出す姿を表していることから「起こる、始まる、定まる」などの意味があるそうです。
また、蛇は脱皮をすることから、「再生」を連想させるとも言われているそうですから、今年は心機一転、新しいステージに向けて、新たな事に挑戦するなど自分を高めていくにふさわしい年と言えそうです。
大妻コタカ記念会の生涯学習講習会や文化講演会では、これから何かを「始める」方に、また始めたことを「定まる」ようにする方のために役立つよう、努めていきたいと思っています。
来る2月16日(土)には、文化講演会を開きます。
大妻女子大学文学部教授の柏木由夫先生が、編者定家の百人一首編纂への思いを中心に、平安時代の雅な和歌の世界にいざなってくださいます。詳細は後日、ホームページに掲載しますので是非ご期待ください。
また、平成25年度の生涯学習講習会の内容は4月にお届けする「ふるさと通信」でお知らせします。多くの皆様に参加していただけるよう願っています。
去年今年貫く棒の如きもの 〈高浜虚子〉
去年から一夜あけると新年を迎え、心新たにする。時が移っても棒のようにまっすぐに貫いているゆるぎない気持をしっかりと持つことが大切だ、と自分なりに解釈し、新年を迎えるたびに思い出す一句です。
大正10年に大妻コタカ先生自らによって創設された大妻同窓会。毎年まっすぐな棒が貫かれ現在に至っているその重みを大切にして、大妻コタカ記念会の事業運営に取り組んでいきたいと思います。本年も大妻コタカ記念会への皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
会長 井上小百合
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