文化講演会 昨年の朝日新聞の記事から

10月22日(土)文化講演会を開催しますが、その内容に関する記事が、昨年2010年10月28日の朝日新聞東京版に掲載されていましたので、それを紹介します。

遠野物語100年

日本民俗学の原点と言われる説話集「遠野物語」が誕生したのは、東京の柳田国男の家を、物語の「話者」となる岩手・遠野出身の大学生、佐々木喜善が訪ねたことがきっかけだった。その時、喜善が住んでいた下宿の場所を、やはり遠野出身の田野崎昭夫・中央大名誉教授(81)が突き止めた。遠野市はそれぞれの家の跡地に、2人が出会った11月4日、記念の説明板を立てる。

2人が出会ったのは1908(明治41)年。共通の知人で作家水野葉舟が、喜善を柳田家に連れて行った。柳田は喜善が語るカッパやザシキワラシなどの伝承をまとめ、遠野物語として1910年に出版した。

当時の2人の住所は、残された書簡類などから判明していたが、現在の住所表示と一致しているわけではない。

研究者が多い柳田の旧居は、現在、大妻女子大加賀寮(新宿区)が建っている場所と調べはついていたが、喜善はわかっていなかった。

それを今年で遠野物語刊行から100年になるのを機に、田野崎さんが昨年7月から調査を開始。柳田や水野が喜善に出したはがきのあて先にある「東京市小石川区武島町3番地、古川方」という下宿先が、現在のどこにあたるかを文京区役所の資料室で調べた。

遠野物語が出版された翌年の1911年と28年、60年、70年ごろの地図を探し出し、道路や区画の形を比較しながら推理した。現地を歩いて、ポイントとなる道路からの距離の比率などから、昨年末までに旧居地を割り出した。そこは現在は文京区水道1丁目3番地3号。印刷大手、凸版印刷のビルが建っていた。

(以下略)

遠野物語と大妻との大きな縁を感じる今回の講演会です。

どうぞ皆様多数おいでください。

                    会長  井上 小百合

 

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