寒中お見舞い申し上げます

一年のうちでもっとも寒い時期ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

ここ東京では連日カラカラ天気が続き、乾燥記録が更新されています。雪国では多雪の記録が出たり、一方沖縄では超早場米の田植えが始まったというニュースに、長い日本列島とはいえ、あまりの気温差に驚くばかりです。

1月6日に寒の入り(小寒)、今週末の21日には大寒、そして2月4日に立春と段々と春に向かって季節が移っていきますが、ご存じのようにこの小寒、大寒、立春…は二十四節気といわれるものです。季節の推移をあらわすものとして、立春の後には雨水、啓蟄、春分…と続きます。

この二十四節気の約15日の間を、さらに3つに分けて、ほぼ5日ごとにその時候の特徴的な自然現象をあてた七十二候というのをご存知でしょうか。最近JRの車内の映像でも紹介されているので、目にした方もいらっしゃるかと思います。

この七十二候の1月は、1日~5日が雪下出麦(せっかむぎをいだす・雪の下に麦が芽を出す頃)、6日~10日が芹乃栄(せりすなわちさかう・セリが盛んに茂る頃)、11日~15日が水泉動(すいせんうごく・泉の水が温かみをもつ頃)、16日~20日が雉始雊(ちはじめてなく・雄のキジが雌を求めて鳴く頃)、21日~25日が款冬華(かんとうはなさく・フキノトウが出始める頃)、26日~30日が水沢腹堅(すいたくふくけん・厳しい寒さで沢がすべて凍る頃)、31日~2月3日が鶏始乳(にわとりはじめてにゅうす・ニワトリが卵を産み始める頃)、と続きます。

先人の季節の移ろいへの豊かな感性を、このような言葉の中からも改めて知り得た思いです。四季の変化がある日本だからこそ享受できる細やかな感覚を大切にしたいと思います。 

大学入試センター試験が終わり、大妻でも大学入試、中学入試が本番を迎えます。受験生の健闘を祈り、合格の暁には大妻の学生、生徒として、記念会とのご縁ができることを楽しみにしています。                                                                       (2012年1月17日記)

 

 

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