文化講演会「今から備える介護と相続」 (於 仙台)

1011日(日)大妻コタカ記念会主催、大妻同窓会宮城の協力により、文化講演会が開催されました。

会場は仙台駅近くのAER28階、仙台市男女参画推進センター研修室で、講師に佐藤龍子先生(NPO法人PREMO理事長)をお迎えし、「今から備える介護と相続」というテーマでお話しいただきました。

 

 

第一部は「認知症を理解してその時に備える」

超高齢化社会を突き進む日本にとって、この認知症は深刻な問題となっており、誰にでも起こりうる脳の病気で、85歳以上では4人に1人にその症状があるといわれています。

認知症の人が不安に陥って、周りの人との関係が損なわれてしまったり、家族が疲れて共倒れになってしまわないために、誰もが正しい知識を持って認知症の人や家族を支える手立てを知れば、穏やかに「尊厳ある暮らし」をしていくことができる、ということから講演が始まりました。

認知症とは?、認知症の症状、認知症の診断・治療、認知症発症のリスクを少なくするには?、認知症の人と接するときの心がまえ、認知症の人への対応、などを具体的な例を交え、分かりやすく教えていただきました。

認知症は病気であること、早期の発見・受診・治療が大切、認知症を隠さず周りの手助けも大事、そして、認知症の人への対応は“驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない”の「3ない」を心がけること等のポイントは、とても重要なことと心に残りました。

第二部は「家族のために相続に備える~想いを引き継ぐために~」

相続は人が亡くなった時から始まるのですが、残された家族みんなが幸せに「争族」にならないように、準備が必要であること、

そのためには、①持っている資産の確認 ②納税資金の確保 ③遺産分割のためにしておくこと の準備をすること、

そして、その注意点について、いくつかのケースで教えていただきました。

最後に、一番大切なことは「遺産として残す想いを記し伝えること 相続人はその想いごと財産を引き継ぐこと」、

そして「相続」を「想族」としていくことで締めくくられました。

一部、二部共に関心の高いテーマで、会場の皆様は熱心に耳を傾け、メモを取っていらっしゃいました。

今日教えていただいたことを、介護をする側もされる側も、また遺産を遺す側も受ける側も、どちらになっても生かせるように、今後への「備え」としたいと切に思いました。

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