紅葉の集い

118日(日)、大妻コタカ記念会主催の「紅葉の集い」が、国立劇場で開催されました。

毎年この集いでは歌舞伎鑑賞をしており、今年の演目は通し狂言「神霊矢口渡」。

この作品は、南北朝時代の動乱を描く軍記物語「太平記」を主な題材にしており、今の大田区矢口あたりがその舞台となっています。

今回は初代中村吉右衛門の上演から百年ぶりに、当代吉右衛門による「由良兵庫之助新邸の場」が復活されることで話題になっており、また、作者が福内鬼外で、これは科学や芸術分野で様々な業績を残した平賀源内のペンネームで、登場人物の台詞にも源内らしい表現がみられます。

この日は、雨模様のあいにくの天候でしたが、皆様楽しみにして大妻コタカ記念会の受け付けにおいでになりました。

大妻同窓会山梨からは9名の方がバスを仕立て参加されたことも嬉しい限りです。

吉右衛門の重厚で迫力ある演技は言うに及ばず、歌舞伎の様式美をふんだんに盛り込んだ舞台は大変見ごたえがあり、大いに満足できるものでした。

 

左は、平櫛田中(ひらくしでんちゅう)作(昭和33年作)「鏡獅子」で東京国立近代美術館所蔵のものを、昭和41年に国立劇場の開場を記念して、国立劇場ロビーに設置されました。

六代目尾上菊五郎の演じる「春興鏡獅子」をもとに完成されたこの作品は来場者を魅了するものとなっています。

 

 

 

 

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