日別アーカイブ: 2019年12月5日

大妻コタカ先生50年祭

 

123日(火)、大妻コタカ先生50年祭が執り行われました。

1970(昭和45)年13日に85年の生涯の幕を閉じたコタカ先生の、1か月早い節目となる50年祭でした。

靖国神社の神官により年祭は粛々と進み、奏上された祝詞では「女性の教育に力を尽くした大妻コタカの精神をこれからも継承し、大妻学院が大きく発展することを大妻コタカは見守り続けていくことであろう」と述べられました。

 

 

 

 

の後、バスで多磨霊園へ移動し墓参。

くっきりと晴れた穏やかな日和で、園内の紅葉も美しく映えています。

 

 

私が学生の時に亡くなられてから50年が経過したことを改めて思い起こし、コタカ先生の姿、お声など様々な様子が蘇ってきました。

一旦、千代田キャンパスまで戻り、その後、浅草寺へ

コタカ先生は浅草寺の女性初の信徒総代を務められ、亡くなった後お位牌が浅草寺に良馬先生と共に安置されていることから、この日の法要となりました。

信仰心の深いコタカ先生は、早くに夫に先立たれた後には、大きな肩の荷を背負って心の安寧を願って、浅草寺への月参りを欠かさず行っておられたのであろうと思いを巡らせました。

コタカ先生にはこれからも卒業生を始め大妻に関わる多くの人を見守っていただけるよう、心を込めてお祈り申し上げました。

法要後は希望者による伝法院の庭園の見学。

「回遊式庭園」となっているこの庭園は、2011(平成23)年に国の名勝に、2015(平成27)年には客殿、大書院など6棟が国の重要文化財に指定されています。

仲見世の賑わいから離れた静かな中、歩みを進めるごとに様々な違った光景を見せてくれる素晴らしい庭園を大いに楽しませていただきました。

 

 

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文化講演会「三番町周辺探訪」

1130日(土)、「三番町周辺探訪」と題して文化講演会を開催いたしました。

本来は1012日に予定されていた講演会でしたが、台風19号のために変更されたもので、大妻中学高等学校の寺尾隆雄先生にご講演いただきました。

大妻コタカ先生が千代田区の富士見町からこの三番町の地に移り、生涯をかけて教育に力を注いで来られて100年余りとなります。

皇居に近いこの三番町は古くは旗本の屋敷があり、時代が変わりその屋敷跡は多くの学校、文化人や時代の要人が住む地になりました。

現在の大妻中学高等学校の場所には津田梅子が創立した津田英語塾があり、お隣の東京家政学院の場所は与謝野鉄幹が雑誌『明星』を発刊した地でした。

また東郷平八郎の住居であった近くの東郷元帥記念公園にあるライオン像は、東郷元帥の母親が日露戦争での勝利祈願をしたと言われる二七通りにある二七不動尊の方向を向いていること、さらには、日露戦争の講和をハーバード大学の同窓生であったルーズベルト大統領に働きかけた当時のアメリカ公使金子堅太郎の公爵邸が中高校舎の南側にあったことなど、時代を動かした数々の人物の住む地であったことのお話を伺いました。

三番町が教育環境として一等地であることを改めて確信した本日の講演会でした。

寒い日ではありましたが、寺尾先生に授業を受けた若い卒業生の方々も多く来ていただき有難うございました。

 

 

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